豊橋プラット劇場で幕を開けた、ベルギーのダンスカンパニー《ピーピング・トム》の舞台「トリプティック」。
伺ってまいりました。

現代ダンスと演劇が溶けあうその世界は、悪夢とも現実ともつかぬ深淵。

しなやかな肉体が語る感情のうねりに、心の奥がふるえるようでした。

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客席を彩るのは、黒やグレイをベースにカラーリングを纏ったファッショニスタが多数。

姿勢も、まなざしも、美意識の香りを放っていて。

ニッチでセンセーショナルな美の世界に惹かれる者同士が集う空間は

それだけで学びであり、ひとつの祝祭のようで開演前から興奮しちゃったな?

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終演後は、駅前の焼き鳥屋「?多川」へ。

灯りを落としたカウンターで、炭の音とともに串が焼けてゆく。

すなぎもと銀杏の組み合わせは、苦みと香ばしさが舌の上でほどけ、

秋の夜に寄り添うような、しっとりとした大人の味。我ながらナイスチョイスと自画自賛。

そのあとは、以前断念したオイスターバーへ再リベンジを果たしに。

海の余韻を纏う貝の香りに、思わずため息がこぼれる。す…好き。
グラスワインとの相性も格別でした。
そこで効いたワインがいけなかった…




もう帰りの頃なのに、夜の仕上げにと、ワインバーでの静かな杯。思わず…。笑



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生ハムのハモンセラーノ18ヶ月と、あきる野市産の山羊の白チーズ。これだけは好みでオーダーをし、あとは恥ずかしながら予算だけをお伝えし、その範囲内で美味しいものを教えてくださいとオーダー。

いくつかのグラスの赤が灯のように揺れて、心までも温めてくれました。

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芝居も、味覚も、男性も。

この街・豊橋には、女を静かに酔わせるテロワールがある。

香りと余韻に満たされて、ひとりの夜が、豊かに更けてゆきました。


おやすみなさい。