ミスドで貯まったポイント。ドーナツを10個以上買った者にだけ与えられる“もちもちの証”。それは静かに、しかし確実に、舞花の次なる扉を開きました──。
「レインブーツが必要だと思います。」このフレーズが頭の中でぐるぐるしていた、ある曇りの日??
入ったお店で、ふと目が合った店員さんの瞳。優しくて、穏やかで、でもどこかこの世界の人じゃない気がして…。
気づいたら私は、静かに彼女のあとをついて歩いていました。
並ぶブーツの中に、運命の1足があって──足を通した瞬間、脳内で“バシャァァン!!”と水しぶきの音(妄想)私のなかの「雨の日セルフ」が、歓喜の舞を踊りました??
「これ…履いたらすごく気持ちいいんです」って真顔で言ったら店員さんが一瞬フリーズしたの、ちょっと可愛かったです。
レジでは、あのミスドの“愛のポイント”が静かにピッと読み取られ、私は新しい足元と、新しい自分を手に入れました?
こうして、舞花の“雨の日の装備”は完成したのです。この靴で、ぬれた路面をヒール音で刻みながら歩くとき…まるでドーナツの神が導いてくれているような気がするのです。