| プライベート日記 |

| Santa Claus 2 |
貴方は?
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雪の夜。
サンタクロースの装いをしたまま、俺は静かな路地で彼女を待っていた。
赤と白のコート、黒の手袋。
今夜は“配達”ではない。──俺が欲しいのは、プレゼントを「渡す」ことじゃない。
受け取る側の、甘い反応だった。
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彼女が現れた瞬間、俺の中のスイッチが静かに入った。
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コートの襟をすぼめながら歩くその仕草。
かじかむ指先を温めるように頬にあてた瞬間、俺の視線はそこに釘づけになった。
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その仕草すら、愛撫された後みたいに艶っぽい。
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「寒くない?」
声をかけた瞬間、彼女がびくんと肩を揺らす。
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ああ…その反応、たまらない。
まだ触れてすらいないのに、彼女の身体からはうっすらと甘い熱気が漂っていた。
それが鼻先をかすめて、俺の中の興奮に火をつける。
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俺はわざと、彼女の頬に触れる“ふり”をした。
指先をぎりぎりの距離で止め、肌には決して触れない。
それだけで、彼女はまるで撫でられたように小さく喘ぐ。
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「……そんな声、出しちゃうの?」
くすりと笑うと、彼女はますます頬を染めた。
その様子がまたたまらなくて、理性がじわじわと侵食されていく。
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首筋に息を吹きかける。
そのだけで、彼女の脚がすこしすぼまり、呼吸が荒くなる。
まだ、触れていないのに。
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まるで、目と声と気配だけで、彼女の身体の奥を溶かしているような感覚。
その征服感が、俺の奥の奥をジリジリと焦がしてくる。
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「乳首…立ってるの、分かるよ」
胸元に目を落とせば、コート越しにも分かる硬さ。
自分でも気づいて恥ずかしがるその表情に、俺は限界寸前だった。
でも、まだ触れない。触れずに堕とすことに、今夜は意味がある。
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「ほら、動けないでしょ……俺の声、身体に響いてるんだ」
彼女の脚がもじもじと擦れ合い、蜜を溜め込んだ音が、微かに空気を震わせた。
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その音が俺の股間を一気に熱くさせる。
けれど手は、まだ動かさない。
彼女の「欲しい」が頂点に達する、その瞬間まで。
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近づき、唇が唇に触れそうな距離で囁く。
「お願いって言って……触れてって。声に出して」
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彼女は涙目で、熱く濡れた瞳をこちらに向ける。
そして、ぽつりと──
「……お願い、触れて……」
その一言が、俺の理性を真っ二つに折った。
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その瞬間、俺の指が腰に伸びた。
触れた途端、彼女はくたりと俺に体重を預け、全身が甘く蕩けていった。
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まだ前戯は始まったばかり。
けれど、すでに彼女の身体は、俺を待ちきれないほど熟れていた──。