プライベート日記 |
人肌恋しい夜 |
あぁ。。
誰かに抱きしめられたい
パトに捕まらないように
少しトーンを抑えて。。。書いていくね。。。
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ラウンジの灯りは、深い琥珀の海のようだった。カクテルグラスの中で氷が小さく鳴り、その音が静寂を区
切る。
隣に腰を下ろした彼は、注文を終えると軽く微笑んだ。その笑みが、まるで空気を変えたように感じる。
香水でもないのに、彼の周りだけ、あたたかい香りがした。
言葉を交わすたび、距離が少しずつ溶けていく。グラスを持つ彼の指先が、ランプの灯りに照らされ、その影がテーブル越しに私の手元まで伸びてきた。
視線が絡むたび、喉の奥が乾いていく。
目をそらしたいのに、逸らせない。
笑い声が止み、沈黙が降りた瞬間??
彼の指が、私の頬の近くの髪をそっと払った。その仕草だけで、心の奥が波打つ。
息づかいの距離が近づいて、何かが触れるか触れないか??
その瞬間、世界の音がすべて遠のいた。
彼の指が頬をなぞった瞬間、胸の奥で何かがふっとほどけた。息を吸い込むたびに、彼の香りが近づいてくる。
アルコールの甘い残り香と、肌の温もりが混ざり合い、世界が静かに滲んでいく。
目を閉じると、心臓の音が自分のものか、彼のものか、もうわからない。
唇が、触れた。ほんのわずか、確かに。
その一瞬に、ラウンジの灯りも、音楽も、氷の音も??
すべてが遠くへ溶けていった。
彼の唇は思っていたよりも柔らかく、
そして、熱かった。
それは「キス」という言葉の意味を、もう一度教えられるような感覚だった。
離れたあとも、
唇の形に彼の温度が残っている。
指先まで熱が伝い、頬の奥でゆっくりと甘い痛みが広がった。
言葉は要らなかった。
ただ、見つめ合うだけで、すべてを伝え合える気がした。