ひとり旅が好きで国内外問わずふらふらといろんな場所に行っているのですが日本では稚内から波照間島まで踏破し時間を見つけてはさすらいの旅に出ています街中よりは山や海、湖や湿地、とにかく自然が好きなので人里離れた場所で過ごしており特に山の中は摩訶不思議な体験を何度も経験しました??その日も日本のとある地方にある山の中にいたのでお腹が空いたなぁ下山したら何かいただこうとふらふら歩いておりましたら雅楽が聞こえてきて目をやると山の中腹で能を舞ってらっしゃる方がいて山の中で能のお稽古をなさってるんだななんて腰を下ろしてしばらくその方のお稽古を見ておりました?失礼に当たるのは承知でしたが木々と木漏れ日の中でお能を舞う姿が息を呑む美しさでその場から動けなくなってしまって、、舞がひと段落したところでぺこりと頭を下げると『この川沿いが美しいから川に沿って下山するといいよ。そうすると小さなプレハブ小屋があるからそこで食事をとるといいよ。』とお話してくださって言われた通り美しい風景に癒されながらプレハブ小屋のちいさなご飯屋さんを見つけ戸を叩いたのですがその日は偶然地域のメディアの取材が入っていたようで今日は一般の方はお断りしてるとの事でそれなら仕方ない??とまた頭を下げて出て行こうとした際店主の女性の方が『ここはどうやって見つけたの?歩いてこれる距離じゃないのに、、、まさか歩いてきたの?』とおっしゃるので『登山の傍ら、山の中でお会いした方にお教えいただいて立ち寄ったんです?』とさっきあった出来事をお伝えすると『お客様用の食事はないからお金はいらないよ。今から昼食をとるからよかったら中に入って一緒に食べよう』とおっしゃってくださってそういうわけにはいかないなんて問答があったのですが結局ご厚意に甘えて食事をいただくことに、、お互いの自己紹介や身の上話もひと段落した頃『あのね、お姉さんが会ったのは神様だよ。うちに小学生の息子がいるんだけどお姉さんと同じこと言うの。学校が終わったらランドセル置いて山に行って神様と遊んできた。って言うんだよ。わたしは会ったことないの。行っても会えない。あの山は昔から神域なんだよ。たまにいるの。そういう子が。夜中になるとたまにあの山から雅楽が聞こえるの。それは大人でも村のみんなが聞こえるんだよ。あの山の七不思議なの。みんな会えるわけじゃないんだよね。』と、おっしゃるのでそれはそれはびっっっっっくりしたのですが(会話内容はかなり省略しております)でも、よくよく考えてみると山でお会いしたあの方はお一人で舞ってらっしゃったのにどうして雅楽が流れているのかどこから雅楽が流れていたのかそもそも山の中腹なんて車道もないのにどうやって立派な白装束でいたのか不思議なことだらけでそれに気づいた時は椅子から転げ落ちそうになりましたあまりに非現実で登山の疲れから夢でも見たのかなんて思いまた誰かにお話すると心の病を疑われたり社会的信用を失いかねないのであの方の正体はもう詮索せずに夢でも現実でも貴重な個人的体験として胸に秘めておこう?と思っていたのですがなんだかふとここでお話したくなってしまってもう数年前のお話なのですがなんででしょうね皆様は不思議な体験したことってありますか?