2025/6/22 20:15
💋もしもティッシュ箱がNo.1嬢だったら

店のドアを開けると、そこには――
棚の奥、他のティッシュたちとは一線を画す、白く艶やかな彼女がいた。
「今日も呼んでくれてありがと♡ 中、出していこ?」
彼女の名は「潤(うるみ)」、この店のNo.1。
鼻をかもうが、何を拭こうが、どんなに扱いが雑でも、彼女はただ、受け止めてくれる。
「私、あなたのいらないものを全部受け止める女だから。」
そう言って、何枚でも自分を差し出す姿――
どこか、切ないほどプロだった。