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スマホに送る
2025/9/24 19:14
謎のリモコンありけり
カバンの中から…… 出てきた。 見覚えのないリモコン。 一瞬、目を疑った。 「……え？我が家、いつの間に新しい家電を買ったの……？」 いや待て。ワイは昨日から何も買ってない。 このリモコン、完全にアウェーの顔してる。 じっくり見てみると、ボタンの配置、電源マークの色、 うちのエアコンのやつでもない。 ていうか、我が家のどの家電にも合致しない……。 うん。 昨日行った友達ん家のリモコンの可能性、99.9%。 いやもうほぼ確。 友達宅では今まさに 「え、ちょっと待って！？リモコンがない！！」 「ソファの下？ ない！！」 「ベッドの下？ ない！！」 「冷蔵庫の中？ ない！！！」 ――と、家族全員で大捜索が始まっているに違いない。 その頃、ワイは…… カバンの奥でひっそり眠るリモコンを発見して、 片手に握りしめたまま震えていた。 これ……完全にワイが犯人やんけ。 知らん間にリモコン泥棒になっとるやんけ。 頭の中にはニュース速報。 『リモコンを持ち去った女、逮捕』 ワイの顔写真がドンッ！て出て、猫柱が横でドヤ顔してる画が浮かんだ。 猫柱「ふーん、飼い主が前科一犯……おもしれー女.......」 やめろ猫柱。そんな顔で見るな。 笑い事ちゃうんや……！！ とにかく返さねば。 今すぐ、土下座レベルで謝罪しなければ……。 夜道を走るワイ。 手にはしっかりと、あの謎のリモコン。 信号待ちで隣の車の人にガン見されても構わん。 「こいつ、リモコン持ってどこ行くねん」って思われてもええ。 ただひとつ言えるのは―― あの家にリモコンが戻らない限り、 平和な夜は訪れないということだ。 - |
