2025/9/16 18:54
扉の隙間
聞いて〜![]()
仕事中に興奮しちゃった![]()
そういう趣味が
あるわけじゃないよ![]()
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
会議室の前を通りかかった瞬間、胸の奥にざわりと波が立った。
理由もなく足が止まり、私は無意識に扉の隙間へと身を寄せる。
視線の先には――憧れてやまない二人の先輩。
まるで雑誌から抜け出したかのように整った横顔と、絵画のような微笑。
しかしその美しさは、並んで立つだけのものではなかった。
彼女は、椅子に腰掛けた彼の膝の上にそっと身を預けている。
膝上に浮かぶその細い腰を、彼の手が優しくも強く抱え込む。
触れるたび、彼女の肩がわずかに震え、甘い吐息がもれた。
その一部始終を、私は息を呑みながら覗き見ていた。
見てはいけない。
そうわかっているのに、視線が扉に貼り付いて離れない。
二人の視線が絡み合い、時間が止まる。
唇が、触れる寸前で止まり、焦らすように揺れて――そして重なった。
その瞬間、私の喉から無意識に熱い息がこぼれ出す。
心臓が痛いほど脈打つ。
胸の奥がじんじんと熱を帯び、下腹にまで広がっていく。
覗き見ているだけの私の身体が、なぜか二人の熱に同調するように反応してしまう。
指先は汗ばんで震え、膝が小さく擦れ合った。
背徳と嫉妬と羨望。
その三つが渦を巻き、私を塗りつぶす。
――ただ見ているだけなのに、私の身体まで淫らにほどけていく。
二人の唇が離れた。
薄紅に濡れた口元と、絡まる吐息。
それを目にした瞬間、胸の奥に鋭い疼きが走り、思わず自分の唇を噛んだ。
逃げなければ。
見てはいけない。
けれど――
私はまだ、扉の隙間から目を逸らすことができなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シチュエーション
ヤバい
せい

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