2025/10/25 19:24
恋の合図
こんな とき![]()
どきっ
としちゃう![]()
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カフェの片隅。
ざわめきの中、彼と並んで座っているだけなのに、
私はどうしようもなく彼に触れたくて――でも、人目があってそれができない。
だから私は、彼の手の甲にそっと指先を乗せて、
つん、つん、と合図した。
彼が小さく笑って、顔を近づける。
「なに? どうしたの?」
その顔が――唇が、私の耳元に近づくだけで、心拍が跳ね上がる。
香り、吐息、微かな振動。
伝えたかったのは、ただ一言。
「ほんとは…ぎゅって、くっつきたいの」
ささやくと、彼の目がほんの一瞬、熱を帯びる。
けれど、彼は表情を崩さずに「わかった」とだけ答え、そっと顔を離した。
――けれどその手は、テーブルの下で私の太ももに伸びてきた。
隠すように、でも確かに。
指先が、ストッキングの上からそっと触れる。
私は声を飲み込んだ。
喋りながら、笑いながら、周囲には何も知られないように。
彼の指先だけが、私の脚を這う。
だんだんと上へ、奥へ。
息を潜める私の耳に、彼の低い声が落ちる。
「ここで…触れてもいい?」
「声、我慢できる?」
私は、うなずく代わりに――もう一度、彼の手をつんつんとした。
それが、今夜の約束。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜人目も
気にならないくらい
夢中になれる人が
現れないかなぁ
せい

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