2025/11/7 19:01
人生を考える
この前、 ハヤシライスを作っていて 思ったことを書く ハヤシライスという料理ほど 曖昧で魅力的な存在は ないのかもしれません カレーのようでいて カレーではなく ビーフシチューほど重くもなく デミグラスソースの 貴族的な風格も どこか庶民的に丸めてしまう 一見「中途半端」と 呼ばれてもおかしくない この曖昧さが むしろハヤシライスの 美徳だと思うのです 人間もまた きっぱりとは定義できない存在 どこにも属しきれず 複数の側面を抱えて生きている だから私たちは ハヤシライスを見ると なぜか安心するのかもしれません トマトの酸味、赤ワインの渋み、玉ねぎの甘み それぞれが主張しながらも 最終的には ひとつに融け合っていく まるで人生のように 酸っぱさも、苦さも、甘さも、 時間をかけて煮込めば いつの間にか “深み”という名前に変わる きっと人も同じで すぐに結論を出そうとせず 少し焦げつきそうなくらいの 時間を経てこそ 自分という味が 整っていくのだと思います 「ハヤシライスとは何か?」と 問われたら それは “曖昧さの中にある完成形” だと答えたい 中間であることを恐れず どっちつかずのまま ちゃんと美味しく生きる ♡♡それが ハヤシライスの存在論 そんな曖昧さの美しさを 噛みしめながら トマトの香りに包まれた台所で 鍋の中を見ていました ♡ |

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