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スマホに送る
2025/12/14 12:30
理性を黙らせて
今日で今年の出勤も 最後になります 夜が深くなるほど あなたの視線の奥に潜む熱が 少しずつ輪郭を帯びていく 触れる前の そのわずかな沈黙が 今年最後の夜にだけ許される 特別な甘さを持って そっと肌の上に落ちてくる 指が近づくたび 気づかれないほどの震えが 私の呼吸を揺らし そのたびにほんの少しだけ 切なく、そして艶やかに響く 今年という長い季節を すべて抱きしめて 静かに燃えているように感じます あなたの掌が 私の腰におりていくとき 世界が一瞬だけ形を変え 時間の流れが ゆるやかにほどけていく その隙間に落ちていく感覚が どうしようもなく好きで 毎年この瞬間は 自分の心が どこまでも素直になってしまう 「来年もまた、 こうして会えるといいね」 そんな言葉を声にする前に あなたの指先が 答えを知っているように 私の手をそっと絡めてくれる 年の終わりの静かな夜 余韻だけが甘く残り、 その温度が 新しい季節への合図になる 今年もたくさんありがとう 最後の夜も、 ゆっくり、深く、 あなたと溶け合えますように ♡ |
