広島に原爆が投下され、今日で80年の歳月が経ちました。
私の身内に被爆した者はおりませんが、同じ日本人として、原爆により命を落とした方、親しい人を亡くされた方の事を思うと、胸が痛みます。
執筆の仕事をしていた頃、何回か被曝された方の話を伺う事がありました。
「髪が焼け焦げて、皮膚が垂れ下がった人達が水を求めて川へ集まっていた」
「皆んな苦しみながら死んだ、おかあちゃん、熱いよと言いながら幼い子供も何人も死んでいった」
「ひと思いに殺された方がマシだ、あんなに酷い事は無い、人間の所業では無い」
と、目に涙と強い怒りを宿し、私に話をしてくれた方の顔が今でも忘れられません。
「話す事が辛いようでしたら、取材はここまでにさせて頂きますが」と申し出たところ、
「話していて楽しい事ではないが、自分は原爆の恐ろしさを伝えなくてはならない 次はあなたが誰かに伝えて、どうか二度と戦争の無い世の中に若い人達が導いて欲しい」と。
それと同時に、「政治家は信用ならない」とも仰っていました。
「アメリカに対して強い怒りを感じる、でも現代のアメリカ人には何の罪もない」と、複雑な胸中である事も…
国にも政治家にも、人の命を奪って良い権利などありません。
戦争など、クソ喰らえだ!!!!!
私は声を大にしてそう言います。
80年前に亡くなられた方々、どうか安らかな場所へと、その御魂が導かれている事を願っています。
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