こんにちは。
水曜日に続き、明日も出勤取り下げとなった理由を、皆さん心配してくださっている事と思います。 私は基本的に「行きたくないから休む」といった事は無く、やむを得ない理由で休みとなった際は、必ず謝罪と理由を日記に記載しています。
今回の理由、日記に記載するべきか迷いましたが、私は会いに来てくださる方には正直な気持ちで接したいため、書かせて頂きます。
先日受けた子宮頚がん検診で、追加検査となりました。 ハイリスク型の細胞が検出されたとの事で、組織検査を受けました。
この組織検査、通常の細胞検査(子宮の入り口を綿棒で拭う)とは違い、子宮の入り口の組織を切り取ります。 数ミリ程度ですが麻酔はしないため痛みがありますし、出血も伴います。
出血は治まったものの、不安があるため大事を取る事と致しました。
さて子宮頚がんの進行具合ですが、私の場合は癌という可能性は低く、「放置しておくと癌化する可能性のある細胞が検出された」という程度です。 医師の見立てでも、「癌である可能性は極めて低い」との事でした。
とは言え、さらに処置が必要となると次は円錐切除術という処置を受ける事になります。 子宮の入り口を円錐状に切り取る手術で、入院が必要となります。 そうなった場合、長期(1〜3ヶ月)でお休みを頂く事になります。
私自身、体調管理にはかなり気を遣っているため今回の事はとてもショックでした。 ただ、子宮頚がんに関しては生活習慣に起因するものではないため、私がどのような生活をしていようと罹患する時は罹患するものなのです。
では子宮頚がんの原因は何なのか? はっきり言ってしまえば男性が原因です。
子宮頚がんの原因となるHPVウイルス(ヒトパピローマウイルス)は、男性器に存在します。 性感染症とは異なり、衛生用品を使用しても感染します。
基本的に、ほぼ全ての(性交渉の経験がある)女性が感染しますが、感染してもほぼ自然治癒します。 一部が持続感染し、放置すれば子宮頚がんやその他の症状(コンジローマ等)が現れます。
ただ、子宮頚がんは癌の中では唯一ワクチンが存在します。 HPVワクチンとも呼ばれ、性交渉を経験する前の10代前半からの接種が推奨されています。
もちろん性交渉後の接種も可能ですが、効果は半減します。
私は常々、「なぜ男性のHPVワクチン接種が推奨されないのか」と疑問を感じています。 男性が持ち込むウイルスなのに、予防を強いられるのも、苦しむのも、命を落とすのも女性です。
子宮頚がんの死亡率は約30%と言われます。 10人のうち3人は亡くなります。
この数字は決して低くはありませんし、そもそもワクチンが定期接種となっていれば、根絶できるはずの癌なのです。
一部の国のHPVワクチンの接種率です。
 2022年のものです。 日本国内において、男性の接種率はデータに反映出来るほどの数が無く、おそらく接種している男性はわずかでしょう。
ただ、私はワクチンを接種しない男性に対して怒りを感じる事はありません。 今の日本において、子宮頚がんやワクチンに対する知識を学ぶ機会など無く、また男性のHPVワクチンは全額自費となりますから非常に高額です。
3回接種で50,000〜90,000円はするので、簡単に接種できるものではないのです。
この日記を読んでくださっている方、「どうかワクチンを接種してください」とは言いません。
男性も公費負担で接種が出来るよう、自治体に働きかけてください。 自治体や公的機関の意見投書であったり、そういったものに意見や要望を送るだけで良いのです。 ご親族に女児がおられる方は、必ず規定の年齢になられましたらワクチンの接種を勧めてあげてください。
「自分は男だから関係ない」と思う方もいるかもしれません。 けれど、ご親族に女性はおられる事と思います。
奥様、お母様、お祖母様、御姉妹、お嬢様、お孫様…
大切な人の健康を守りたいと思いませんか。 「社会全体の幸せ」は、「個人の幸せ」の集合体です。
ワクチンの接種率が上がり、子宮頚がんが根絶されて困る人などいないはずです。 女性だけのワクチン接種では限界がありますし、コンジローマや陰茎癌などの発症も防いでくれますから、男性にもメリットはあるのです。
日本の政治家は男性が大多数を占めているためか、「女性だけの病気だから、女性だけで何とかしなさい」という、政府の考えが透けて見えるようで、私はこの国の現状を悲しく思います。 男性の協力が必要なのです。
また、子宮頚がんの恐ろしいところは20代から30代の女性がかかる癌の中で最も多く、懐妊後の検査で癌が発覚したり、子育て中の女性がかかる事が多いため、「マザーキラー」と呼ばれます。 子宮頚がんが原因で妊娠を諦める女性もおり、決定打とはなり得ないものの、少子化に拍車をかけています。
まだ若い男性も、将来ご自身の伴侶となった女性が子宮頚がんを発症したら?
もしもそれが、妊娠中だったら?
「関係ない人」など、いないのです。
長くなってしまいましたが… 私自身、10代でワクチンを接種していたらと悔やんでいます。 けれど、私が10代だった頃はHPVワクチンの接種が推奨されておらず、情報を得る機会もありませんでした。
今はインターネットで「HPVワクチン」と検索すれば、膨大な情報を得る事が出来ます。 先程書きました自治体への意見も、ネットやメールで送信できます。
こんなにも便利な世の中、こんなにもたくさんのもので溢れているのに、子宮頚がんで命を落とす女性が後を絶たないのです。
私達の世代で、子宮頚がんは無くすべきだと思っています。 それが次の世代、今の子供達に対する私達大人の義務であり、同時に健康を守る権利であると考えています。
ちなみに私の体調に関しては、何も心配要りません♡ 検査結果に関しても、「悪さしそうな細胞があるから詳しく診ましょう」という程度ですから、そもそも癌である可能性は極めて低く、子宮摘出だとかそういった心配もありません。
ただ、こうして発信する事で世の中に少しでも良い影響を与える事が出来ればと、書かせて頂きました。
心配してショックを受けておられる方もいる事と思います。 私に会いに来てくださる方は、いつも私の身を案じてくださっていますから…
でも、こうして写メ日記のネタに出来るくらいには自分なりに受け入れています。 今回の事とは関係なく私は山水でのお仕事が大好きですし、会いに来てくださる方の事も大切に思っています♡
土曜日には出勤出来ると思いますので…会いに来てくださいね。
心から、子宮頚がんの無い世の中になる事を願っています。
読んで頂き、ありがとうございました。
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