風俗・ヘルス・デリヘルなら夜遊びガイド

ヌートリアは川や池沼といった水辺に生息しています。土手や岸辺に穴を掘って巣をつくり、水辺に生える植物の根や魚、貝などが主なエサです。前足には泳ぎに適した水かきがついていて、毛皮も水をはじいて体温を奪われないようにできています。

ラッコのように完全に水の中で生きているわけではありませんが、水辺を遠く離れて活動することはほとんどないため、ヌートリアは「半水生動物」と呼ばれています。5分程度息をとめて水に潜ることができ、子供の授乳まで水の上でおこなうという徹底ぶりです。

日本全土の水辺に広く分布しているため、とくに夜間河川敷や土手などを歩いていると姿を見かけられるかもしれません。

 

「特定外来生物」とは、海外から持ち込まれた生き物のうち、日本の生態系や産業に被害を与えるおそれのあるものを指す言葉です。似た意味の言葉に「侵略的外来種」という呼び方がありますが、その中でも駆除対象となっているものを特定外来生物と呼び分けています。

ヌートリアは野生化したあとも爆発的に数を増やし、各地で甚大な被害をもたらしている害獣です。生態系や産業にどのような被害を与えているのか、次項から詳しく解説していきます。

ヌートリアが害獣とされる理由は、ネズミ特有のおそるべき食欲と繁殖力、そして植物の根から貝の殻までなんでも食べることができてしまう強靭な前歯にあります。本項では、ヌートリアがもたらす具体的な被害を、4つのポイントにまとめました。

①農作物への被害

ヌートリアは貝や魚を食べることはあるものの基本的に草食動物であり、主に水辺の植物の根などを食べています。そしてヌートリアは地面を掘り返す能力に優れているため、土に埋まっている農作物は非常に入手しやすいエサになるのです。

とくに「水辺」であり「土が柔らかく耕され」、「植物の根が大量に植わっている」という条件を兼ね備えた「水田」は、ヌートリアにとって格好のエサ場となります。同様に用水路の付近などに畑がある場合もヌートリアに狙われやすく、イネ農家や野菜農家の被害は甚大です。

データ引用：農林水産省の添付資料、参考3の野生鳥獣による農作物被害状況の推移

②生態系への被害

本来日本にいなかったはずのヌートリアが大繁殖した結果、日本の生態系に大きな影響が出ています。生態系は捕食者と被食者(食べる者と食べられる者)が一定のバランスを保ちつつ存在しているものです。

そこへヌートリアという新たな捕食者が参入したことで、エサとなる水草や貝などの数が激減してしまったり、水草や貝を食べていた日本固有の虫や動物も大きく数を減らしてしまいました。

また、ヌートリアが水辺の植物を食べ尽くしたことで、そこを産卵地や巣としていた動物も
住処を追いやられてしまうケースもあるようです。

③建築物への被害

ヌートリアは土を掘って巣穴をつくるため、ヌートリアが大量に住み着いた結果、川や沼の地形が変わってしまうことがあります。また、堤防にも穴をあけてしまい、最悪の場合決壊につながるおそれも心配されています。

④人の体への被害

ヌートリアは温厚な生き物ですが、危害を加えられれば身を守るために反撃してくることがあります。オレンジ色の鋭い前歯は硬い木の根をかじり取ることができるほど硬く、ものを噛む力も非常に強いため、人間の指程度なら余裕で切断可能な威力を秘めています。

積極的に襲い掛かってくることはないとはいえ、ヌートリアの戦闘能力は人間にとって十分すぎるほど脅威となるのです。

ヌートリアには特定の繁殖期というものがなく、年間を通して繁殖することが可能です。年に2～4回のペースで交尾と出産をおこない、1度の出産で5～6頭ほどの子供を産むとされています。(日本では1度に8匹出産した事例があるようです)

さらに、ヌートリアは生まれてからわずか半年程度で繁殖ができるようになります。8年ほど出産を繰り返しながら生きるため、それこそ「ネズミ算」でどんどん増えていってしまうのです。